印章の日(10月1日)について!その歴史やイベント
印章の日は、全日本印章業組合連合会が制定した記念日です。
ちなみに「印章」とは「はんこ」のこと。
明治時代になると、「太政官布告」の施行により、取引には印章を使うことが徐々に普及してきましたが、明治6年(1873年)のこの日から、証明書には実印を使うように義務付けられました。
印章の日の由来は、ここからきているんですね。
日本ではんこが使われたのはいつから?
今となっては当たり前のように使われているはんこ。でも、いつ頃から使われ始めたのか知りたいですよね。
日本最古のはんこは、「漢委奴国王」の金印と言われています。
これは、西暦57年頃に、中国から送られた印章とされていますが、実際にはんことして使われたかどうかははっきりしていないそうです。
「日本書紀」には、「692年に持統天皇へ木印を奉った」という記述があるということで、これが文献に残る最古の記述と言われています。
また、701年の大宝律令の制定とともに官印が導入されて、印章が実用的に使われ始めたというので、日本ではんこが使われるようになったのは、飛鳥時代からのようですね。
印章は一時、花押(かおう)と呼ばれる、署名(特定の記号や符号)の台頭で衰退しますが、
※こちらが花押の例で、豊臣秀吉の花押です。

出典
室町時代から戦国時代にかけて、印章の使用が復活していきます。
江戸時代になると、印章登録制度の下地ができ、公式文書や取引などに広く用いられるようになり、明治時代では、公式文書の書類に使用するのは印章と統一されたわけです。
外国では、はんこの代わりに署名をするのが一般的ですが、日本では識字率の低さなどからそれは実現しなかったようです。
言われてみればそうですね、書類にはんこを押すのは、日本独自の文化と言ってもいいですね。
しかも、日本には
実印
認印
銀行印
など、種類もありますしね。
おもしろいですね。
印章の日にまつわるイベント
各都道府県には、印章組合がありますが、印章の日にちなんで「印章供養祭」を行っています。この印章供養祭は、使ってきたはんこやゴム印を供養するお祭り。
「印章祈願祭」とも呼ばれています。
印章供養祭は、全国各地で行われていますが、中でも有名なのが、下鴨神社で開催されている「印章祈願祭」。
はんこの供養以外にも、印章にちなんだ催し物を開催しているようです。
大事なはんこですから、要らなくなったらポイ、というよりも、「今までありがとう」と、ねぎらいながら処分したいですよね。
はんこの供養は、開催している神社に直接持ち込むか、全日本印章業協会に加盟しているお店に持ち込んでも対応してくれるそうです。
⇒ 全日本印章業協会
10月1日は印章の日で、この日になったのは、実印使用の義務化が定められたからなんですね~。
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