涅槃会とは?お釈迦様の入滅を描いた涅槃図が拝観できるところは?
涅槃会(ねはんえ)は
お釈迦様が入滅(にゅうめつ)された(亡くなられた)旧暦2月15日に
日本のお寺などで行われる、法要のことです。
お釈迦様の遺徳を偲ぶ涅槃会は
京都の寺院をなどで営まれますが
それぞれのお寺で涅槃図というものを公開するんですよね。
もし今回涅槃会に行ってみたいと思われたら
涅槃会とはなんだろう
涅槃図はどういうことが描いてあって
どこのお寺へ行けば見れるのだろう
ということを
予め知っておきたいですよね。
「涅槃会の前に知っててよかったよ~ ε-(´∀`*)ホッ」
となるように、涅槃会の豆知識、調べてみました~^^
涅槃会とは?
涅槃会はお釈迦様が入滅された日に行われますが
実際に旧暦2月15日なのか、正確な日は
はよくわかっていません。
南伝仏教では、お釈迦様入滅の日が
「ヴァイシャーカ月の満月の日(ウェーサーカ祭)」なんですね。
「ヴァイシャーカ」というのは
インドの暦で「2月」の意味なので
ここから定められたようです。
ちなみに涅槃会という言葉の由来ですが
「涅槃」は、悟りを開くという意味によく使われますが
お釈迦様が入滅したという意味としても使われます。
涅槃会の法要は
現在の暦の3月15日に行う寺院が多いようです。
この法要では、涅槃図を掲げて
お釈迦様の最期となる説法
「仏遺教経(ぶつゆいぎょうきょう)」を読誦したり
涅槃図に描かれている絵の説明をする、「絵解き」をします。
お釈迦様の命日に営む法要なので
当たり前といえば当たり前ですが
お釈迦様の最期がわかるところが
興味深いですよね~。
ところで涅槃会に公開されるという涅槃図ですが
何が描かれているのでしょうか。
そして、どのお寺が有名なのでしょうか。
涅槃図について
涅槃図は、お釈迦様入滅の様子を描いた絵です。沙羅双樹の下で
右脇を下に横になるお釈迦様。
その頭は北、西を向いておられます。
お釈迦様の周りを囲んでいるのは
十大弟子と菩薩様たち
お釈迦様の生母摩耶夫人(まやふじん)
乳粥をお釈迦様に食べさせた老婆、スジャータ
も描かれています。
さらに
野生の動物や虫までもが
お釈迦様が亡くなるのを嘆き悲しんでいます。
涅槃図は
お寺によって作成された時代や作者などが
変わってきますが、日本最古の涅槃図は
和歌山県にある金剛峯寺に所蔵されているもので
平安時代後期に作成されたと言われています。
涅槃会で涅槃図を公開する寺院は?
涅槃会で涅槃図を公開している主な京都の寺院を挙げてみます。
東福寺
室町時代の画僧、明兆(みんちょう)作
縦13.5メートル、横7.3メートルの涅槃図。
お釈迦様の使い走りとして
ネズミが描かれているのは珍しくないのですが
この涅槃図には猫が描かれているんですね~。
絵を製作中の明兆を
猫が岩絵の具の材料となる石を加えてきて助けたから
とも言われていますが
猫を探すのも、涅槃図の一つの楽しみになりそうです。
泉涌寺(せんにゅうじ)
江戸時代の画層、古磵(こかん)上人作
縦15.1メートル、横7.3メートルの涅槃図。
泉涌寺の涅槃図は
日本で一番大きな涅槃図として知られています。
清凉寺
鎌倉時代に作成されたとされる
作者不詳の仏涅槃図です。
涅槃会の夜清涼寺では
入滅したお釈迦様が荼毘に付される様子を表現した
お松明式(たいまつしき)が行われます。
このお松明式は
「五山の送り火」「鞍馬の火祭り」とともに
京都三大火祭りとも言われていますので
一度は見ておきたいですね。

お釈迦様を偲んで
長い間伝承されてきた涅槃会には
大きな歴史と
多くの人のお釈迦様に対する愛情を感じますよね。
お釈迦様の教えと
涅槃会を後世に伝えてきた人たちの思いに包まれたいな
なんて気持ちになってきました^^
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